和邇氏(わにうじ)
和邇氏(わにうじ)は、初期の加羅族(からぞく/農耕山岳民族)系大部族とされる説と初期の海人族説があり、海人族説が正しければ海人族=海洋民族(隼人族・呉族系)と特定される。
ただしこの和邇氏(わにうじ)、謎ばかり多くて確信を持てる素性表示をできる歴史的な検証は少ない。
出自については二世紀頃、日本海側から畿内に進出した太陽信仰を持つ鍛冶(鉄加工)集団とする職掌説がある。
この日本海側を旧本拠地とする事で、因幡(いなば)の白兎(うさぎ)伝説が関わって居そうな推測も伺われる。
和邇氏(わにうじ)は、五世紀から六世紀にかけて奈良盆地北部に勢力を持った古代日本の中央豪族で、本拠地は大和国添上郡和邇(現天理市和爾町・櫟本町付近)だった。
大王(おおきみ/天皇)家と姻戚関係を結び,多くの后妃を出した大和の臣(おみ)姓有力豪族とされる。
記紀神話(古事記・日本書紀)に於いて和邇氏(わにうじ)は、和邇臣(和珥)の始祖は観松彦香殖稲天皇(孝昭天皇)の長男の天足彦国押人命となっている。
しかし孝昭天皇には、皇統の根を反(かえ)した説もあり、和邇氏(わにうじ)には日本海側本拠地説があり、和邇氏(わにうじ)と皇統の絡みは説として弱い。
和邇氏(わにうじ)の支氏姓については、柿本人麻呂を輩出した柿本氏、遣隋使(けんずいし)・小野妹子(おののいもこ)を輩出した小野氏などの他、和仁氏、粟田氏、春日氏、大宅氏などが主な枝氏流として挙げられる。
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皇統と鵺の影人
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