桜と毛虫
平安期から現在に至るまで、桜は神社仏閣の神木となった。
そして日本の春は満開の桜花とともに訪れる。
吉野山と桜の結びつきは古く、その原点は六百七十年頃の天智天皇の御世、修験道の開祖・役小角(えんのおずぬ)が大峰山で修行(千日難苦行)している時に金剛蔵王権現を感得して、桜の木に「その金剛蔵王権現のお姿を刻んだ事に始まる」と伝えられている。
これ以来、吉野山の桜の木は御神木として手厚く守られて来た。
つまり、桜の木は陰陽修験のシンボルでもあり、山岳信仰に端を発する日本の信仰の原点でもある。
桜は日本の象徴だけれども、綺麗な花の間には毛虫が沢山居る。
あの毛虫は、醜い蛾に成るのかそれとも華麗な蝶に成るのか?
調べてみると、毛虫は、モンクロシャチホコと言う名の蛾の幼虫で、成虫は、別名、紋黒天社と言う体長二センチの目立たない蛾である。
この蛾の幼虫、桜に取り付いて食害により桜の枝を枯らす。
まるで役人(官僚)みたいな害虫で、すると、桜の毛虫は日本の役人の象徴であろうか?
つまり、毛虫(官僚)が孵化して蛾(天下り)に成る図式である。
役人の品格は何処に落として来たのだろうか?
疑わしきは戦艦大和建造に代表される「決め事」に対する「己の保身の為」の頑なさで、一旦手を着けてしまったものは「見直さない」と言う「融通の利か無さ」や「担当責任の回避」が、【戦艦大和症候群】である。
時代遅れになった無用なダム建設で予算を浪費する結果を招き、先頃の長野県知事(田中氏・前知事)と県議会議員のバトルを生んだ。
全国でこの手の、もはや時代遅れの【戦艦大和症候群的国家事業計画】が今も進んでいる。
作地を減反しているしているのに農地を増やす為の干拓工事や、「人間が利用せず、鹿や熊が利用している。」と言う豪華なスーパー林道、利用者の利便性や採算も考えず面子だけで作る地方赤字見込み空港(静岡)など、その際たる物である。
そこに有るのは、「公益法人」と言う名の官製天下り先・・「各省庁の縄張り意識」と言う、国家、国民の利害とは別の発想、「己の保身の為」があるからだ。
当然の事ながら戦艦大和の時代遅れの建造も、この類のお役所仕事感覚(海軍予算の継続的獲得)で作られ、それが「不幸な生涯を送る為だけにあった」のは歴史が証明している。
薬害エイズ、薬害C型肝炎と繰り返し発生する薬害問題も、役人の無責任な責任の回避の「放置」で被害が拡大した。
つまり、厚生労働省の薬害問題に対する姿勢には【戦艦大和症候群型】の疑いがあるのだ。
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皇統と鵺の影人
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