独鈷(とっこ)
正式には、独鈷杵(とっこしょ)と言う。
本来、独鈷杵(とっこしょ)は金剛杵(ヴァジュラ・・こんごうしょ)とも呼ばれ、守護神の金剛神(ヘラクレス)が手にしていた。
人間の心の中の悪しき煩悩を撃ち砕き、本来の人間性を引き出す為の法具でである。
元の形状は鉄アレーの様な物で、鉄アレーの球形にあたる部分の両側が杵(きね)の形を成し、真ん中を握る形状をしていた。
その鉄アレーの杵(きね)状の両側部分の杵(きね)を、インドにあった武器、「槍の鉾先」につけ替えたのが独鈷杵(とっこしょ)である。
追々説明して行くが、この独鈷杵(とっこしょ)と言う仏法の法具(密教法具)の存在こそ、日本の密教がインド・ヒンドゥー教の聖典に大きく影響を受けている証(あかし)で在った。
そしてその渡り来たヒンドゥー教の教義が、日本中に浸透して行く事になる。
その独鈷杵(とっこしょ)がインドから中国に伝わる間に装飾が施され、密教的呪術の意味合いをもち、修験密教僧を現す為の法具となった。
弘法大師自身も布教と護身を兼ねて、独鈷杵(とっこしょ)を携えていた。
弘法大師が、この法具・独鈷杵(とっこしょ)を岩に振り下した処に「温泉が湧いた。」と言う伝承が伊豆の国(いずのくに)(静岡県)・修善寺温泉に残って「独鈷(とっこ)の湯」と呼ばれている。
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