高千穂神社(たかちほじんじゃ)
無鹿(むしか)は、延岡市郊外の何の変哲も無いひなびた住宅街だが、数奇な運命を持ってこの物語に何度か顔を出す不思議な地名で有る。
高千穂町は、天孫降臨伝説の地である。
天孫の血筋は、天の一族(あめのいちぞく)である。
神話の世界では、天っ神(あまっかみ)とも言う。
そこには、「高千穂峡」と言う見事な峡谷があり、観光地としても全国に知られている。
この地に天空から「天照大神(あまてらすおおみかみ)が、この世に使わされた」と言われている。
山間の町には、古くから高千穂神社が祭られている。
高千穂神社(たかちほじんじゃ)は宮崎県西臼杵郡高千穂町に鎮座する神社で、古来「十社(じっしゃ)大明神」や「十社宮」などと称されて来たが、社格は「村社」に止(とど)まり「延喜式神名帳」への記載はない。
日向(ひゆうが)国【高千穂庄】には高千穂(大明神)神社が在り、神々の存在を感じる喜八伝説のアララギの里・高千穂十社の森を抜け、五箇瀬川峡谷(高千穂峡)の高千穂神社に辿り着く。
高千穂(大明神)神社の由来には、【平安時代末期には高千穂庄十八郷八十八社の総社として、上古高千穂皇神(日向三代の神々)を祀る】とある。
御神体は、この世の最高神・天照大神(あまてらすおおみかみ)である。
天岩戸(あまのいわと)伝説も、この高千穂の地にあり、岩戸とされる三つの重なり合う巨石を御神体とする天岩戸神社が、祭られている。
この高千穂神社並びに岩戸神社を有する伝説の地には「岩戸神楽」が伝承されている。
「岩戸神楽」こそが日本の古典芸能のルーツで、その起源は「記・紀(古事記及び日本書紀)」の中で、天照大神(あまてらすおおみかみ)が天の岩屋戸に姿を隠した際、シャーマン・天宇受売命(あめのうずめのみこと)が天の岩屋戸の前で「神懸かり」となって舞い踊ったとされる「憑霊現象」の神話がその原型である。
この神話が原型となり、神楽の奉納が神事として日本列島に広がり、巫女舞が生まれた。
そして誓約(うけい)の精神こそ民族和合と言う最大の政(祭り)事であり、シャーマニズムに満ちた神楽舞の真髄なのではないだろうか。
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◆神話で無い、リアルな初期日本人の成り立ちについては、【日本人の祖先は何処から来たのか?】を参照下さい。
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