斉明大王(さいめいおおきみ/皇極大王・こうぎょくおおきみ・天皇・女帝)
この再即位を、重祚(ちょうそ)と言う。
その皇極大王(こうぎょくおおきみ)として在位中に、大事件「乙巳の変(いっしのへん・おっしのへん)」が起こっている。
これには、切羽詰った事情が有った。
中大兄皇子の母、皇極大王(こうぎょくおおきみ/第三十五代女帝・第三十七代・斉明大王とも名乗る)の存在である。
皇極天皇が、蘇我入鹿(そがのいるか)の愛人で有ったからだ。
女帝だって女性であるから愛人の男の一人くらい居ても良い。
しかし相手が悪い。
皇極天皇と蘇我入鹿の間に皇子が出来ると、中大兄皇子の天皇即位の目が消え、天皇の皇統がそちらに流れる危険があった。
そうなれば、正しく蘇我帝国である。
中大兄皇子は、舒明大王(じょめいおおきみ/第三十四代天皇)と、後の女帝・皇極天皇との間に出来た子で、本来なら争う相手のいない世継ぎだった。
しかし、舒明天皇が急逝した時のバランスから、適当な後継者が居なかったので母が父の代の「次の天皇」として即位し、時の権力者、蘇我入鹿と愛人関係が出来てしまっていた。
それで、宮中しかも母帝・皇極天皇の目の前で愛人(入鹿)を息子(中大兄)が切り殺す場面「乙巳の変(いっしのへん・おっしのへん)」と成ったのだ。
【乙巳の変(いっしのへん・おっしのへん)】に続く。
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皇統と鵺の影人
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