大国主命(おおくにぬしのみこと)
その後、天照大神(あまてらすおおみかみ)に「出来上がった国を譲った。」とある。
平和に「国譲り(くにゆずり)が行われた」と記述にはあるが、事実関係は、判らない。
真実の処、殺されて乗っ取られたのか、或るいわ納得して譲る事の出来る相手だったのかは謎である。
この「大国主の命」の治める「葦原の中国」は「中津国」とも呼ばれ、中津の意味を天上の「高天原」と、地下の「黄泉(よみ)の国」の間に位置する故に、「中国(なかくに)」或いは「中津国(中つ国)」と成り、所謂「地上界を指す」とされる説がある。
それであれば、大国主は地上界の覇者で、少なくとも「古代日本列島の半分近くを統一した大王で在った」と言う事に成る。
これは日本列島統一の、象徴的な話の一つである。
大国主命(おおくにぬしのみこと)は言うまでもなく有力豪族(御門・臣王・国主/くにぬし)達を束ねる大王(おおきみ・後の天皇)の事である。
つまり、日本列島の倭の国々の多くの国主(くにぬし・地方の王)を束ねる者の名称が大国主命(おおくにぬしのみこと=大王/おおきみ)と言う事に成る。
乱立していた小国家の国主(くにぬし/王)の統一の象徴的な存在として大国主(おおくにぬし/大王・おおきみ)の尊称が生まれ、武力ではなく精神世界で結束する為に、天と地下の間「中津国(中つ国)」に、日本列島は成ったのである。
出雲神社(出雲大社)は、その大国主命(おおくにぬしのみこと)が祭られている。
現在に至る今日まで、その大国主を祖先とする末裔が神主として祭司を司っている。
この出雲神社の拝礼作法は、他の神社と違い、「二礼、四拍手、一礼」と成っているが、これが、宇佐神宮と同じであり、全国に二ヶ所しかこの作法はない為、大きな「謎」である。
詳しくは小論・【因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)伝説と大国主(おおくにぬし)】がお薦めです。
◆神話で無い、リアルな初期日本人の成り立ちについては、【日本人の祖先は何処から来たのか?】を参照下さい。
◆このコンテンツ(記事)を「引用」・「転載」する時は、必ず原作者名・未来狂冗談を明記した上で出典元の当方アドレスをリンクで貼って下さい。
関連記事
【出雲大社(いずもおおやしろ・いずもたいしゃ)】に飛ぶ。
【因幡(いなば)の白兎(うさぎ)伝説と大国主の命】に飛ぶ。
【桃太郎伝説の誤解と真実】に飛ぶ。
【七福神信仰(しちふくじんしんこう)】に飛ぶ。
【第一巻】に飛ぶ。
皇統と鵺の影人
【このブログの一覧リンク検索リスト】=>【日本史検索データ】
<=このブログのランキング順位確認できます。クリック願います(ランキング参戦中)。未来狂 冗談の★公式HP(こうしきホームページ)
未来狂冗談のもうひとつの政治評論ブログ「あー頭にくる」<=このブログのランキング順位確認できます。by mmcjiyodan | 2008-04-29 21:33