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天照大神(あまてらすおおみかみ)

天照大神(アマテラスオオミカミ)の伝説神話は、日向の国・高千穂(九州宮崎県)から始まっている。

この世の最高神「天照大神(アマテラスオオミカミ)」は太陽神であり、宮崎県は昔、日向(ひゅうが)の国(つまり、太陽の地)と言った。

水平線上の真東から日が昇る、絶好のロケーションに位置するからである。

我輩はこの平和と豊穣の神・天照大神(あまてらすおおみかみ)に、「秘すべき別の顔が在った」と認識している。

そもそもの天岩戸伝説に拠ると、陸地を支配する「天照大神」が岩戸に籠もった原因は、海を支配する弟神、「須佐之男命(スサノオのみこと)の度重なる悪行に拠る」とされている。

この事は、我が国・日本列島に於いて、農耕山岳民族系・加羅族(天孫族・山の民)と海洋民族系呉族(海の民)の覇権争いを伝えているのである。

平穏な世界に災いをもたらす弟神、「須佐之男の命(スサノオのみこと)」は、何を暗示しているのか?

この須佐之男命(スサノオのみこと)の「度重なる悪行」がこの物語のヒントで、異民族同士の支配地争いであれば大陸山間の稲作系民族と海洋民族の図式が成り立ち、実に判り易い。

つまり、大陸山間の稲作系民族の太陽神・天照大神(アマテラスオオミカミ)と海洋民族・須佐之男(スサノオ)の命が、「日本列島の覇権を争そっていた」と解釈できるのである。

それで思い付いたのが、「変身説」である。

或いは、平和の象徴である天照大神の、戦いの時の「変身したお姿」が、比売(ひめ)大神ではなかろうかと、我輩なりに、大胆に推理して見た。

天照大神は太陽信仰の神であり、大地の豊穣を願う農耕民族(天一族・加羅族)・平和象徴の女神である。

この平和の象徴が、乱暴な海洋民族・須佐王(スサノオ・呉族)が高天原にやって来た時、天照大神が男装に着替えて武装して威嚇した。

その御姿こそ、宇佐神宮におわす「比売大神(ひめのおおみかみ)」ではないだろうか。

それにしても、部族同士の戦を何時までも続ける訳には行かない。

そこで考え出されたのが、誓約(うけい)である。

初期の神話には、日本列島で遭遇した多くの部族が「誓約」に依り、次の世代が混血して「異部族融和を図る過程が暗示されている」と解釈される。

誓約(うけい)の精神こそ民族和合と言う最大の政(祭り)事であり、シャーマニズムに満ちた神楽舞の真髄なのではないだろうか。

実はこれらの神話は、多くの多部族・多民族が日が昇る東の外れの大地・日本列島で出遭った事に始まる物語である。

その多部族・多民族が夫々(それぞれ)に部族国家(倭の国々)を造り鼎立していた日本列島を混血に拠って統一し、日本民族が誕生するまでの過程を暗示させているのである。


尚、三兄妹・三貴神(ウズノミコ)である天照大神、月読命、スサノウ(須佐王)は、「記紀(古事記日本書紀)神話」に於ける「」の伝承的存在である事を心して分けて扱うべきである。

◆神話で無い、リアルな初期日本人の成り立ちについては、【日本人の祖先は何処から来たのか?】を参照下さい。

詳しくは小論【天照大神・天の岩戸伝説は只の神話か?】に飛ぶ。

詳しくは小論【比売大神(ひめおおみかみ)・天照大神(あまてらすおおみかみ)・卑弥呼(ひみこ)同一人物説】に飛ぶ。

詳しくは、小論【古代国家・邪馬台国卑弥呼】に飛ぶ。

性文化史関係一覧リスト】をご利用下さい。

◆世界に誇るべき、二千年に及ぶ日本の農・魚民の性文化(共生村社会/きょうせいむらしゃかい)の「共生主義」は、地球を救う平和の知恵である。

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by mmcjiyodan | 2008-04-30 04:15  

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