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大化の改新(たいかのかいしん)

中大兄皇子(後の天智大王/第三十八代天皇)らが蘇我入鹿を暗殺し蘇我氏本宗家を滅ぼした乙巳の変(いっしのへん)と、その変の後に行われた政治改革を総称して「大化の改新(たいかのかいしん)」と言う。

飛鳥時代の六百四十六年(孝徳天皇二年)に、改新の詔(かいしんのみことのり)が発布された事を称するもので、それまでの有力大豪族の影響を排して豪族中心の政治から天皇中心に戻した政治的改革である。

孝徳大王(こうとくおおきみ/第三十六代天皇)と中大兄皇子は群臣を大槻の樹に集めて「暴逆(蘇我氏)は誅した」と宣言、帝道は唯一であるに拠り「この後は君に二政なし、臣に二朝なし」と元号を大化元年と定め、以下四ヵ条を定める。


一、それまでの豪族の私地(田荘)や私民(部民)を公収して田地や民はすべて天皇のものとする「公地公民制」の実施。

二、国(くに)、郡(こおり)、(あがた/こおり)などを整理し、令制国とそれに付随する郡(こおり)に整備し直した「国郡制度」の実施。

三、戸籍と計帳を作成し、公地を公民に貸し与える「班田収授の法」の実施。

四、公民に税や労役を負担させる制度の改革「租・庸・調(そ・よう・ちょう)」の実施。


この四ヵ条を定めた政治的改革を、我が国では歴史的な重大事として扱われ、学習されて来た。

またこの四ヵ条以外にも多くの改革を行い、その総称を「大化の改新(たいかのかいしん)」としている。

しかし近年では、この「大化の改新(たいかのかいしん)」と言われる一連の改革は、日本書紀編者による創作ないしは後世の過大評価であるとその存在が疑われている。

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by mmcjiyodan | 2008-05-02 03:32  

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